※異論は認めます
「アイドルマスターシンデレラガールズ」シリーズで毎年行われる「シンデレラガール総選挙」。
11年目の今年は名前を「Stage for Cinderella」に、形式も1票で5人に投じるように変更し実施されています。
が、今回の記事では、「それ、要らないんじゃね?」という話をしていきたいと思います。
SfC予選Aが終わったタイミングでの考察ですので、今後大いに考えが変わる可能性があります。ご承知おきください。
※略記 CG=シンデレラガールズ SfC=Stage for Cinderella
1. コンテンツ耐久性の問題
一番厳しいと思っているのはやっぱり「飽き」です。
多少の順位変動はあれ、普通の総選挙(人気投票)だと大体同じようなメンバーになってしまいます。
10年も続けたコンテンツだと、固定客がかなりいる状態で、新規を取り込むというのは工夫が必要になります。
固定客が多いということは順位変動もそれなりの範囲で終わってしまいます。
(急に金持ちになったPがいたとしても購入上限が決まっているので「理解できる」順位変動になろうかと)
恐らくそれは運営側も解っていて、だからこそのSfCだったのだと思います。
が、結局のところ「人気投票」でしかないというレベルだということがSfC-Aで解りました。
爆発的キャンペーンを行った聖以外は順当でしょう。(本件の掘り下げは後程)
そしてこれはリアルにはない厄介なことなのですが、
「引退・卒業」がありません。(Pとしては嬉しいけど。)
ゆえに新陳代謝は基本的に発生しません。
となると、今後も総選挙を続けていく方向は厳しいのではないかと感じずにはいられません。
2. 時勢の問題
総選挙形式でセンターを決めるというのは某48人ユニットが最初だと思います。(この辺り詳しくないので間違っていても許してください)
それでグループのなかで1番を競うというのが当時(2010年付近?)は斬新でした。
それで今は、というと…そのユニット、ヤフーニュースにも出てこなくなったのでどうなっているかわかりません。(※テレビっ子ではないので全くわかりません)
ここからも前項の「飽き」問題が見えますね。
また、一昔前に上記メンバーの襲撃事件もあったと思います。
そして襲撃といえば、本家本元の参議院議員選挙で安倍元首相が銃撃されています。
選挙には人々の恨みつらみが見え隠れしている…と言わざるをえない時代になりました。
CG総選挙にも当てはまるものだと考えたほうがいいと感じています。
さらには日本自体が「多様性」を認める社会にシフトしつつあります。
実数で言うとまだ多くはないと思いますが、古くからある肌色の問題だけではなく、髪の色、国籍、性自認…などが少しずつ見直されています。
去年あたりの流行語でいうところのSDGsですね。
CGはそれを体現しているコンテンツです。
トップを決める、人気を重視するというのがふさわしいのか、疑問符を付けざるを得ません。
3. 公式が最大手問題
デレステは声付きが超有利!
(注:デレステ=アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ)
なぜなら音楽を実装しないとリズムゲームはできませんからね。
当然歌う人が必要なわけです。
対するモバマス(モバゲー版 アイドルマスターシンデレラガールズ)は
来年3月をもってのサービス終了が発表されてしまいました。
こちらはテキスト主体のいわゆるソーシャルゲーム。
テキスト主体ということもあって、声の有無にかかわらず活躍が見られ、
以前、蒸機公演というイベントの復刻が騒がれていましたが、主役2人は声無しです。(執筆時点)
それで、今は選挙で好成績だったら声をつけるという施策になっています。
当然、声をつけてほしい子のPは頑張るわけですが、爆発的なキャンペーンが必要、ということが見えてきました。
私は辻野あかりPですが、某んごのうたで入ってきた新規層でした。
今回のSfCでは望月聖が入りましたが、イラストやダイマ(ダイレクトマーケティングの略、宣伝画像共有の意味)のキャンペーンがかなりの規模で行われました。
半面、多少トラブルがあったらしい(詳細知りません)とか、過去の別の子のキャンペーンでも事故があったとか聞いています。
つまり、P側からアクションを起こすのはハイリスク(・ハイリターン)なわけです。
あとキャンペーン自体も大規模にしないといけないという意味ではかなり敷居が高いです。
今後、モバマスのクローズ後には声無しの供給減も予想され、票数減に繋がるかもしれません。
しかし抗うには炎上のリスクを背負うというかなり苦しい事態。
テコ入れは必至です。
ではどうするか
解決案を出します。
最初の2つは言わずもがななので、飛ばします。
今回この記事で言いたいのは3番目の「ジャンル指定型投票」です。
…というのは先日行われていた #フィギュマス という企画の転用です。
この企画では「Dancing IDOL」のテーマをもとにフィギュア化の投票を呼び掛けたところ、
CG勢から声無し3人が中間発表で明かされています。
(ヘレン、小松伊吹、水木聖來)
声無し率は3/4、75%です。(誇張表現)
↓参照
ということは、「こういう曲作りたいんだけど、誰がいい?」となった場合、Pは「自分の担当以外の適切な子に票を入れるかもしれない」ということです。
想定されるシナリオは以下です。
~~~~~
専務「おい君、今度大規模な屋外でのサマーフェスティバルをやるのだが」
P「はい」
専務「出演者がロックミュージシャンばかりに偏ってしまって困っているらしい。そこで我が社のアイドル達に出演していただきたいとのことだ」
P「はあ」
専務「なんでも違った風を取り入れたいのだとか。とはいえ、盛り上がりに水を差したくはないな」
P「そうですね」
専務「では曲は夏に適したものを用意させるから、君には人選をお願いする。個性的な5人を頼むよ」
P「(190人分のリストを見て倒れる)」
~~~~~
…ということで投票スタート。期間2週間で年4回ペース(SfCと同じペース)で繰り返すとそれなりに声無しが選ばれると思います。
懸念としては、声無しが選ばれすぎるかもしれない…年3回にしようか…(初回の動向で決めてもいいと思います。)
ここで本題に戻ります。総選挙不要論。
総選挙をなくすと懸念されることですが、ジャンル指定投票でこのように解消されます。
- 投票券分の収益減 → ジャンル指定投票で維持(もしくは向上)
- 総選挙曲の消滅 → ジャンル指定された曲がお届け
- 声を付ける機会の消滅 → ジャンル指定投票が機会継承
ということで、懸念が解消されないものをあえて挙げるとしたら「伝統の消滅」ぐらいです。
でも、そこまでノスタルジーにふけるほどの伝統かと言われると微妙なところですし、
そのうちシンデレラガール2回目が出てくる(飽きが進む)ことを考えると、
変えたほうがいいのではと思ってしまいます。
また、ジャンル指定投票だと、「プロデューサーやってる感」が楽しめます。
運営が最大手、出されるものだけいただきます、の世界ではなくなります。
有利側からはダイマの供給が盛んに行われるでしょう。
一方で、「明らかにコンセプトに合わないな」という陣営は撤退もあり得ます。
つまり大規模なキャンペーンをせずとも、追い風が来ている陣営は強引なやり方をせずに済みます。
そしてジャンルは運営が指定できる。多様に。
時勢もクリアというわけです。
終わりに
繰り返しますが、個人の意見であり、異論は認めます。
運営内部の事情とかも知りません。
ただ今回の記事で言いたかったことは
いつまでも同じことをやっているとコンテンツが持たないかもしれない
という懸念です。
何としても持たせてほしいという願いを込めて書きました。
よりよい案を提示できる方は是非自分のブログなどに書いてみてはいかがでしょうか。
ではでは。