シルミノのしるし

シルミノが好きなもの・気になったことに関してノンジャンルで書いていくブログ。

【DIY】合成皮革の椅子座面を修理した

こんばんは。シルミノです。

今回のブログでは、DIYの話をしていきたいと思います。

このブログ、話題何でもアリだな。

 

タイトルの通りですが、合成皮革(合皮、人工皮革とも)の椅子の座面を直す記事になります。

合成皮革とは、ポリウレタン樹脂に皮革のような溝パターンを金型で転写したものになります。

(急に機械系専門のパワーを発揮していくスタイル)

 

長いので、気になる方は「続きを読む」からお願いします。

あまりノウハウが書かれた記事が無いので、この記事では今回の修理でわかったことを中心に記載しています。

 

 

 

Before

ご覧の通りですが、座面がバキバキです。

 

で、このシルエットで分かるかと思いますが、これゲーミングチェアです。

2万円ぐらいしたと思います。

それなりに高い買い物なわけですが、大体のゲーミングチェアが合成皮革でできていると思います。

ただこの合成皮革、加水分解によって3~5年ぐらいで壊れるというのがどうもネット上のコンセンサスのようです。

いやでも高かったし…というのが今回修理しようと思った動機です。

ちなみにこれは購入後4年ぐらいですね。

最近ゲーミングチェアが普通に店頭で売られるようになりましたが、次第に壊れていきますので…。

そのときにこの記事が役立つといいなと思っています。

 

なお、この記事では「ひび割れを埋める・塗装する」を扱います。

「該当範囲を切って新しい合成皮革を貼り付ける」は扱いません。

 

修理に必要なもの

  • アドベース(㈱コロンブス
  • アドカラー・黒(同上)
  • 上記を塗るためのコテ(私は厚紙を使いましたが金属コテがいいかも)
  • 上記を置いておくためのパレット(私は厚紙)
  • やすり(写真の#1000、#1500の紙やすりと、その辺にあった金属やすり)
    ※#400の紙やすりがあったほうがいいです(コロンブス社推奨)
  • 手指消毒用アルコール(掃除に使いました)
  • 皮革用ワックス(野球グローブ用が転がっていました)
  • 根気

 

アドカラー・アドベースは合わせて1000円を切っていたと思います。

靴の修理コーナーにありました。

他社品は高いです。

ちなみに、「皮革用」と書いてあるんですが、合成皮革にも普通に使えました。

アクリル系樹脂なので、ポリウレタンを溶かしたりはしないです。

 

修理手順

①ひびの入った表面を粗いやすりである程度滑らかにする

②アドベースでひびを埋める

①は参考にした複数のサイト、およびアドベースの説明書にも書いてあるのですが、ひびの状態ではあまり効果を感じませんでした。

②ですが、ひびの間にアドベースを入れ込むつもりでやる必要があります。

ひびに沿ってコテを動かしたり、直交して動かしたりを繰り返すと写真のようになります。

最初の1/8ほどやった時点で、面倒なことを始めてしまったと後悔が始まりましたが、気にせずガンガンやりましょう…。

ちなみに結構乾くのが早いです。乾くまでは30分目安と書いてありましたが、強度を出すことを考えて1時間ぐらい放置しました。

 

ちなみに、ひび埋めと同時に皮革パターンが埋まってしまいます。

私の場合は座面なので、どうせしわが入るだろうということで無視しています。

それが嫌な場合は…皮革パターンを用意するのでしょうが、私はやっていないのでわかりません。

 

③やすりで表面を整える(1)

つらい。

私の場合は金属やすり(細かいので多分#500ぐらい)→#1000の順でやりました。

表面を滑らかにするイメージでゴシゴシやると、結構きれいになります。

なお不足しているようだったらアドベース追加してください。

 

④アドカラーでひびを埋める・塗装する

このアドカラーというのは、細かいキズぐらいだったら自力で埋めることができます。

その上に塗装の効果もあるという優れものですね。

ただ今回はどうみてもひび…クラックが深く、結果的にアドベースが必須でした。

クラックがあると応力集中が発生して最終的に破壊に至るので、強力に修復する必要があると思い、私は最初からアドベースを採用しています(急な機械系知識の活用)。

 

で、ひたすら塗りたくります…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

半分終わり。

たぶん合計3時間ぐらいでした。

テカテカと光沢があるのが気に障りますね。

あとよく見るとひびが埋まっていないところがあったので、追加を繰り返すなどしました。

アドカラーはさらに乾燥が早いです。15分と説明書に書いてあります。

ちなみに塗装が終わったら…

 

⑤やすりで表面を整える(2)

金属やすり→#1000→#1500の順で表面を滑らかにしました。

#1500はやりすぎかもしれん。つらい。

 

⑥繰り返す

残りの半分だったり、既にやったけどひびが埋まり切らなかったり、乾燥後に座ってみたらひびが再発したりしたところを埋めていきます。

あと接着剤系のオカルトですが、完全硬化に24時間かけるというのもやってみたりしました。効果はわかりません。硬化だけに。(は?)

 

…前半で24時間硬化をやって後半やりませんでしたが、差は感じないので、それなりに完全硬化は早いと思います…。

 

⑦ワックスで仕上げる

皮革用のワックス(オイル)を馴染ませるといいよとネット情報がありましたが

そんなもの持ってるわけがない…

 

いやあったわ。

 

ということで野球のグローブ用のワックスで最後に拭いてあげました。

やすりでいい感じにマット感が出て周囲と馴染んでいたのですが、この工程で光沢が復活しました。

いややめろって。

そのうち座っていたら光沢が剥げるという考えに至ったので、最終的には無視しました。

座面じゃなかったらどうするんだ。

 

そして…完成したのがこちら!

 

After

まあ正直に言えば、修理痕は見てわかります。

広範囲なので仕方ないです。

ただ2枚目の写真のように、ひびのところに負荷がかかるという状況からは脱しました。

しっかりひびが埋まっています。

そして先述の通り、皮革パターンも埋まっています。

これをどう捉えるかは人によると思いますが…私は寿命が延びればそれでいいので、上出来だと感じました。

また専門的になりますが…皮革パターンは存在するだけで応力集中の原因になるので、補強という意味ではかなり効果があると思います。

無いなら無いで、高級感が薄れますけどね。

 

まとめ

ということで、ゲーミングチェア座面の合成皮革ひび割れ補修は無事完了しました!

座ってはひびを探して補強するのを2回ほど繰り返したせいか、座っても大丈夫なぐらい強度がしっかり出ています。

最悪、また割れても補修できますし、チャレンジしてみてよかったなと思いました。

この記事を読んだ皆さんもチャレンジしてみてはどうでしょうか?

 

ではでは~。